CALN Online代表の矢野です!
弊社講師、ホセインの結婚式に出席すべく、初めてバングラディッシュへ足を踏み入れたCALN代表矢野ですが、まずフライトの乗り継ぎの煩わしさに予約の段階でげんなりしていました。
直行便がないのはわかっていましたが、移動が丸一日がかりになってしまうのです。
結局、行きはマレーシアクアラルンプールに一泊し、キッズ向けのキャンプ開催校の視察とその提携会社Camp Beaumontとのミーティングを設定し、行きは有効に時間を使い、帰りはバンコク経由で休日をまるっとつぶして帰国することにしました。

事前調査によると日本のパスポートでも一応ビザが必要なバングラディッシュ。
ただし、 Visa on Arrival といって到着してから簡単に手続き可能と検索して読んだ為、出発前の忙しさも相まって「まぁ大丈夫だろう」とめずらしくたかをくくってしまっていました。
・・・実はダッカ空港での入国はプチ恐怖体験となりました。
というわけで使いなれたクアラルンプール国際空港よりダッカへ向かったのですが、もうマレーシアの空港、ゲートのところですでに圧倒され気味。
バングラディッシュ行きのフライトのゲートには見慣れたアジアの顔がすでにないないのです・・・。
もっというと白人も黒人も。
南アジアの顔しかないのです。
マレーシア航空だった為、フライトアテンダントは中国系のマレーシア人の顔がちらほらあり、なんだかちょっと安心。
こういっちゃなんですが私レベルでも、ですよ笑
なんか既にびびり始めていました。

ダッカ空港に到着すると飛行機は当然ロビーとはつながっていませんでした。
滑走路の端に停止した飛行機からぞろぞろ降りてバスに乗って到着ロビーまで・・・
これは想定内でしたがバスの混み具合が・・・
ぎゅうぎゅうです。
次から次とバスは来るのですが全て車の型が違うので、
「これは本当に全て到着ロビーに連れて行ってくれるのだろうか」という不安にかられます。
周りにいる空港スタッフもほぼ英語が通じないという汗
同じような質問を英語で必死にしている白人女子を発見したので話しかけてみたところオーストラリア人でした。
友達を訪ねて来たそうです。
その後かなりの不安を抱えながらなんとか入国審査(immigration)まで到着。
すっかり全てが電子化された日本をはじめ各主要都市空港と異なり、紙で行う入国審査はひとりひとり時間がかかります。
長蛇の列に並び、仕事しながら順番待ちました。
ポケットWi-Fiがつながって本当に助かりました泣

やっと順番が回って来ました。
手書きの入国カードのようなものに並びながら記入済みだったのでそれらを差し出すと、
“Phone number. You don’t have a Bangradeshi phone number?”
「電話番号。バングラの番号はないのか?」
・・・え!あるわけないじゃん。
でもなんで入国前にSIM売ってるカウンターあるんだろうって不思議に思ったけどそういうこと?!
“I only have a Japanese number.”
「日本のしかないけど」
“Write your friend’s number. We need a Bangladeshi number”
「友達の番号書いて下さい。バングラの番号じゃないとダメだから。」
“I talk to him on an app. I don’t know his number”
「アプリで話してるから番号知らないんですけど」
“You don’t know the number? On what app?”
「番号知らない?なんのアプリだ?」
“Chatwork.”
・ ・・いや、絶対チャットワークなんて知らないだろうと思いつつそう答えるしかないので真実をつげたところ、
“Call him”
「電話しろ」
コールを入れてホセインに事情を説明、何やらベンガリ語で話をし、番号書いてイミグレオフィサーも黙ったかと思いきや・・・
なんと、
“Show me the visa.”
「ビザ見せて下さい」
・・・はい?
“You don’t have a visa?! Go to the visa counter.”
「ビザないのか?!ビザカウンターへ行け」
・・・と遠くを指さされました。
もうそう言われたらその方向へ進むしかなく、訳わからずそっちに向かいます。が、よくわかんないわけですよ、どこに行けば良いか・・・
列にいた同じフライトだったさっきのオージーガールとすれ違い、
“What’s going on?”
「どうしたの?!」
“They said I need a visa. Do you have a visa?”
「ビザがいるって言われて・・ビザって持ってる?」
“No, I don’t think I need it …”
「いや要らないはずだけど・・・」
オーストラリアがいらなくて世界最強の日本パスポートが要るなんてことありうるのか?
でも言われた通りにするしかなく、なんとか英語が通じるスタッフをみつけ、ビザ申請カウンターまでたどりつきました。
ところが・・・
人がいないんです。カウンターに。
待ってるカップルがひと組いたので声をかけました。

“Are you guys here to get a visa? No one here??”
「ビザ待ちですか?誰もいない?」
強くうなづかれました。(どこの国の人だったか不明)
10分くらいでしょうか。
待っていたらスタッフがやってきました。
カップルには真横の窓口に行くよう指示し、私にはそこにそのままいるように告げていなくなりました。
“Japanese passport? Stay there.”
「日本のパスポートか?そのままそこに。」
後ろにはどんどん人が並び、数名の人が横の窓口に先に立ち寄っているようです。
だんだん不安になってきました。
私はこのままこの列にいて良いのか?
そして気づいたのです。真横のカウンター。銀行の名前が書いてあります。
みんな現地通貨に両替しているのです!
・・・ビザ申請に費用がかかるようです汗
後ろの人に聞いてみました。
“Excuse me. Do we need cash for the application?”
「すみません、もしかして申請に現金がいるんですか?”
“Yes, they charge the fee”
「はい、費用かかりますよ!」
すでに両替も申請もすごい列です。
でも並び直すより他ありません。
泣く泣く両替に並び、やっと順番が回ってきました。
“Hi, do you take Japanese yen?”
「日本円って替えられますか?」
“No, do you have other currencies?”
「いや、他の通貨なにかないの?」
“I have Malaysian Ringgits”
「マレーシアリンギットならあるんだけど」
“That’s fine. Show me your passport.”
「それなら大丈夫。パスポート見せて下さい。」
パスポートを差し出すと・・・!
“Oh, you have a Japanese passport! You don’t need to pay! You’re a guest!”
「日本のパスポートじゃないか!じゃ払う必要ないよ、日本人は大歓迎だよ!」
・・・は?
・・・でもこれで合点が行きます。
なぜ最初にそのまま並んでろみたいなこと指示されたのか。
こんな風に国によって条件って変えていいものなの?!
並び直しです。
またパソコンだして仕事開始。
順番が近づいてくると前にいた人が突然こう言いました。
“I’ll be back here, OK?”
「戻るから、いいかな?」
・・いやダメだよ、と思いましたがNoとも言えず。
銀行の列がなくなるタイミングを待っていたようです。
両替して列に戻ってきました。

英語が流暢なのがすぐわかったので嫌味言ってやろうという目的で話しかけてみました。
“Are you sure you need cash? This is the second time for me to be in line here because I thought I need cash but they said I don’t.”
「現金ほんとに必要?私この列並ぶの2回目なんだけど。現金要ると思ったのに要らないって言われたから」
“…? Oh, I got what you’re saying! Yeah, I know I do! I usually get a visa beforehand but I was too busy this time!”
「?あーそういうことね!自分は要るんですよ、いつも前もってビザ取ってくるんだけど今回忙しすぎて・・」
見かけはアジア人ですが英語がネイティブだったので聞いてみました。
“Where are you from?”
「どこの方ですか?」
“The U.K. But I have my family here.”
「イギリスです。でも家族がこっちに居て」
しばらくこのビザ前もって取った方がいい談を色々とおしゃべりし、やっとやってきました申請の順番です。
(話それますが、オーストラリアはビザいらず、日本は申請料不要だがビザ必要、イギリスは申請料も必要ってどういう定義なんでしょう・・・)
“You’ll go first.”
「先に行っていいよ」
なんとこのアジア系イギリス紳士、順番を譲ってくれました。
パスポートと諸々書類に記載し、パスポートにビザのスタンプが押されます。
“Thank you!”
“You’re welcome!”
一応まだ列にいるイギリス紳士に声をかけて、また入国審査(immigration)に並び直します。
列に並んでここぞとばかりにまたラップトップ開けて笑
順番が近づいてくるとさっき担当したオフィサーが私の顔をみてちょっとキレた顔でこっちに来い的なジェスチャーをしています。
え、これでそっち間違って行って並び直しとかまじやなんだけどと思いつつ、「私ですか?」と身振りで合図しながらちょろっと近寄ると、
“You didn’t have to wait in line!”
「列並ばなくてよかったのに!」
・・・とオコオコ。
あっさり Visa on Arrival をゲットして戻って来るのを待っていたようです。
親切なんだかなんだか・・・
とりあえずこんな感じでイミグレを通過。
ところがこれで終わりじゃなかったのです。
入国審査が済むとご存知の通り、スーツケースを取りに行きますね。
Baggage claimの番号をフライトナンバーで探してそこへ行くわけですが・・・前に進めないほどのすごい人なんです!!!
その数といったらハロウィンの渋谷交差点、コンサート会場から駅までの人並み、夏の神輿見物、ディズニーランドなんて比べものになりません。

ひとひとひとひと+大荷物、謎にみんな叫んでるし、祭りの喧嘩状態がすごい人数で広がっていて荷物のベルトまで辿りつけません・・・
途方に暮れました。もう死んで来世でやり直したいくらいの絶望感、笑
ほんとです。
気を取り直すしかないので人並みかきわけて進みます。
なんと意外にも通ろうとするとみんな嫌な顔せずできる限りのスペースを空けようとしてくれます。
すごく不思議な感覚。
無事スーツケースを回収できましたがこの人並みはみんな税関申告(customs)を通る為のもの。
これも紙の手作業なので出口で詰まっているのです。
この間ホセインはドライバーをしてくれる友人と、私の通訳兼ガイド役を任せた弟とを連れて外で待ってくれています。
仕事も対応しなければいけない件が詰まっています・・・
『割り込むしかない』
端まで潜り抜けてシラッと割り込みさくっと外へ出ました。
後から聞いたところ、申告するもののない外国パスポートの人は並ぶ必要が元々なかったそうです。
到着ロビーに並ぶ銀行カウンターで両替してバングラディッシュの通貨タカをゲット。
大歓迎で花束持って待つホセインと合流しました!

話はまだまだ序盤!次は『バングラデシュ交通事情編』です。
お楽しみに!
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